PAPER B011
PAPER B011の商品
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PAPER B011の特徴について
PAPER B011は「ラフ」×「クリーム」に分類されます。
和紙の伝統的な生産方法は、竹を細く編んだ簀の上で繊維を絡めながら抄き流し、水を切っていくものです。その時できた紙の模様を簀の目(すのめ)と呼びます。この和紙は機械抄きですが、手漉き和紙の頃と同じような、簀の目がはっきりと見てとれる仕上げになっています。さらに、和紙によく見られる雲のようなもやもや、これもまたはっきりと感じられる紙です。
表は和紙らしくラフ感の強いかさかさした仕上げ。一方で裏はつるつると締まっていて、表裏で明確に異なる二つの顔を持つ紙です。かなりラフ感が強い表面仕上げなので水性インクだとかなりにじみそうに思われますが、万年筆も細字であればほぼ気がつかない程度のにじみしか現れません。太字で書いてもこの程度です。
裏はつるつるな締まった仕上げだからでしょうか。まったく裏抜けがありません。和紙らしい風合いの表面がしっかりとインクを吸い込み、裏面がそれを抜けさせずにびしっと止めている。一枚の紙の中に凝縮した日本の技術を感じます。これが日本の紙です。
和紙ですから、仮に軽いにじみが出たとしても、それは味わいと捉えて、やはり水性インクで書いてみたい紙です。書き味はとても柔らかく、筆運びが気持ち良く感じられます。縦書きの罫線に、細字の万年筆か水性ボールペンで。風情ある簀の目模様のこの紙には、紙に染み込む水性インクの細い文字がとても繊細で美しいと思います。